2017/11/21 【ヒカ☆ラボ】「世界最大のレシピ動画アプリ『クラシル』開発のすべて!!」 参加レポート(メモ)
◆イベントタイトル
【 ヒカ☆ラボ 】世界最大のレシピ動画アプリ『クラシル』開発のすべて!! ~dely開発チームのCTO、サーバーサイド、アプリ、UI/UX、SREのリーダー5名が登壇し、急成長中プロダクトのグロースノウハウについてお話します~
◆日時|場所
2017/11/21 (Tue) 19:00 - 21:30 | レバテック株式会社
◆イベント詳細
#ヒカラボ
◆スライドなど
◆概要
社員数10名程度からなる「レシピ動画アプリ」のスタートアップ企業が、経営、インフラ、アプリ、デザイン等多角面から自社サービスについて紹介するイベント。この人数って、ちょうどアジャイルの1チームと同程度の規模なんですよね。我々のチーム運営に役立ちそうな苦労話や、スタートアップならではの熱いエピソードも聞けた貴重なセッションでした。
--セッション①--
CTO 大竹氏(24歳)
クラシルの経営面についての話が主。
・クラシルは3つ目の事業。その前2つはいずれも事業撤退した。
・1回目は学生起業で、優秀なメンバー15人だったが、一年間やっても事業が伸びず、暗い雰囲気に。
⇒そのときに、サービスを伸ばせなければ誰も幸せになれないのだということに気づく。CTOとしては、サービスの成功にコミットする意識を持つことが大事。
・サービスを伸ばすために意識していること。
⇒リテンション継続率...ある一定以上の人が継続して使っていると伸び続けると言われる数字。これががくっと落ちるとだめ。
⇒このカーブをどのように描くか、という発想から開発すべき機能を検討した。こういうカーブを描きたい、つまり半年使ってもらうには、、、というような思考順序。
⇒ABテスト...フェイスブックを参考にして導入。これを実現させるために、とにかく仕様変更に強い基盤を作った。例えば、あまりインフラを変えなくてもログ(起動情報、ユーザ情報、端末情報など)をとれるような構造など。
⇒「過去10回検索した人の検索離脱率」の調査...例えば、ハンバーグと検索した人の離脱率は低い。これはいい例。豚肉は逆に離脱率が高い。これは、検索結果に適切なものを出していないのではとか、そもそもレシピがよくないのではないか、などを検討、分析。
⇒海外アプリの研究...アメリカもやっているが、メインは中国。数が桁違い。レシピアプリだけでも30個くらいある。
<感想>
・CTOとしてどういう視点で仕事をするものなのかが非常に興味深かった。会社員にはない目線が参考になりました。
・一番インパクトがあったのはQAでの以下のやりとり。
Q:以前の事業2個がダメになったとき、なぜ折れずに全く新しいサービスを始めようと思えたんでしょうか?
A:まだ学生だったのでリスクがなかったから。
なるほど...スタートダッシュの速さってほんと大事だなと...
--セッション②--
サーバーサイドエンジニアの奥原氏(同じく24歳)
<感想>
詳細は割愛しますが、印象に残ったのは以下。
「当社では”とりあえずいい感じで!”って依頼が横行している。それでもいいレスポンスが返ってくる」
これには久しぶりに胸を打たれた。いいなあ...
堅苦しいシステム開発やってると忘れがちだけど、ほんとのチームプレーってこれですよね。自分がいいと思うものをガツっと作って「いいだろ!」って見せて「いいじゃん!すげー!よし俺も!」ってみんなが作ったものを集めてひとつのサービスにするのがきっと一番健全だと思う。でもこれって組織が一定規模以上になると難しいんですよね...。
<全体について>
その他もよいセッションでしたが工数の都合上割愛。
スタートアップの良さが伝わってくる大変いいイベントでした。
少人数ならではのチーム運営を、大人数の現場で取り入れていくか、今回の話をもとに試行錯誤していきます。