2017/12/12 JAWS-UG コンテナ支部#10 参加レポート(memo)
参加イベント
セッション①
- re:Invent recap - アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 シニアソリューションアーキテクト 西谷 圭介さん
内容メモ
「AWS Fargate」
- ECSのインスタンスを管理したくない、アプリ開発に専念したいという声から生まれたサービス
- 使うことにより管理するインスタンスがなくなる、タスクネイティブなAPI(クラスタ自体はシステムの境界として残ってはいる)
- タスクに割り当てたリソースにのみコストが発生する課金。CPUとメモリの使用ごとに秒単位で課金
- Fargateのユースケース①:マイクロサービス。開発者がインフラ、つまりデプロイ要件などを考えなくてよいので向いている
- Fargateのユースケース②:バッチジョブ。ずっとあげっぱなしで実行するわけでもなく、事前にキャパシティを準備しておく必要もない
- Fargateのユースケース③:マイグレーション。オンプレからクラウドへ、コンテナ化して移行する際、移行対象であるコンテナそのものによりフォーカスできるだろう
- 同一クラスタ内でEC2とFargateを混在させられるので、どちらを採用するか選択できる
- AWS Lambdaとの使い分け。同じようなモデルに感じるが、実際は細かいところが違う。イベントドリブンとかミリ単位のコンピュート、ランタイム管理したくない場合はLambda。それ以外はFargate。そしてLambdaは5分という時間制限があるので、それより長いシングルバッチなどはFargateの方がよいだろう。
「Amazon EKS」
- 「Kubernetes、使っている人どれくらいいますか?(会場ほとんど手を挙げず)え、皆さんどうやってコンテナ使ってるの?ECSですか?(会場頷く)ありがとうございます(笑)」
- Kubernetes、ここ12ヶ月くらい、世間を席巻していると思う。Amazonも重要だと思っている
- でも使うのが結構面倒。そこでAmazon EKS。
- 既存のKubernetesのノウハウをそのまま使える。プラグインやツールもそのまま。
- AWSはCNCFにも加入(プラチナメンバー)。Kubernetesプロジェクトにも積極的に貢献していく。
セッション①感想
最新情報の収集以外で大きな収穫は2点。
- LambdaとFargateの使い分けについて言及されていたこと。LambdaがFaaSに特化させるべくあえて時間制限などをかけているので、もう少し従来のアプリ向けのサービスとして使うためにFargateが活用できる、というところだろうか。
- AWSの勉強会なので、Kubernetesユーザーがほとんどおらず、ECSを活用しているという事実にはなるほどと感じた。ネットの情報だけだと、この世のコンテナオーケストレーションはKubernetesだけ押さえておけばよいというような気持ちになってしまうが、コミュニティによって違うんだよねと。
その他、興味深いセッションもありましたが工数の都合上省略!
運営、講演者の皆さまありがとうございました。